たこわさ

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神のみぞ知るセカイ 女神編 FLAG 9.0「Absent Lovers」感想

原作既読。アニメ第一期・第二期・OVA視聴済み。
(以下ネタバレ)
ちひろに以前の攻略の記憶はなかった――つまりそれは、ちひろの中に女神はいないという事。すぐにちひろの攻略を中止して歩美ルートに移らなければ、という思いとは裏腹に桂馬の体は動かず、そして――。
原作を読んでいても一番「(、_'' (o)_: ( [三] ) _(o)`_, :::) うわぁぁぁああ!!」となったエピソードでした。私は散々既出の通り歩美派なんですが、それだけにここら辺の展開は辛かった。
女神等とは関係なく桂馬に思いを寄せていたちひろ。攻略の記憶が残っているのに――桂馬の事が今でも好きなのにちひろを想って身を引いた歩美。そして致命的な読み違いをしてしまった結果、二人の少女を、そして自分さえも深く傷つけてしまった桂馬。なんとも悲しいすれ違い。
ちひろがキスしてくる前に突き放していればもっと傷は浅かったに違いないのに、そうは出来なかった桂馬。そこに、「落とし神」ではない、一人の青年・桂木桂馬の素の心が如実に表れていましたね。「攻略」だと割切ればこそ傍から見れば残酷極まりない同時攻略でさえもやってのけた彼でしたが、そんな事とは関係ない、純粋に自分に向けられていた想いを咄嗟に振り払うことは彼には出来なかった。
人並みに落ち込む彼を元気付けようと不器用に手品を披露する天理のやさしさがどれだけ救いになったことでしょうか? 逆にディアナは更に桂馬を追い込んでましたがw
さて、ちひろに対する酷い仕打ちの一部始終を見られてしまった事で、いよいよ歩美の攻略は難しくなってきました。しかも、桂馬にとって最初の攻略相手であった彼女は、桂馬が他の女子を攻略する姿を一番長く観てきた人物でもあり。一体桂馬はどんな奇手でもって状況を打開するのか。