たこわさ

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銀河機攻隊マジェスティックプリンス #010「狩るもの、狩られるもの」感想

(以下ネタバレ)
テオーリアからウルガルの正体とその目的を明かされたイズル達。今後の戦闘では自分達が真っ先に狙われる事になり、作戦によっては囮として使われる可能性もある事を知り動揺するケイとアサギ。対して、イズルはテオーリアが過去に自分と親しい間柄であった事を聞かされ上機嫌に。タマキもテオーリアの付き人ダニールに夢中になり、イズルと共に浮かれ気分になっていた――。
ウルガルが種としてピークを過ぎた存在であり、それを打開するために宇宙中に自分達の「種」を蒔き、進化の袋小路を抜け出した者が現れた場合それを刈り取り自分達の延命の糧としていた、という設定はSFとしてはありきたりながらも、本作においては中々に皮肉のきいた「不都合な真実」であるとも言えるかも知れません。
人類の防人となるべく人工的に生育されたイズルらMJPの子供達ですが、その人類自身もまたウルガルというより上位の種の生存の為に人為的に発生した存在であるという痛烈なアイロニー。親が子を犠牲にする構造のループのように見える、という感想は少々うがちすぎでしょうか?
ウカレポンチなイズルとタマキ、嫉妬するケイとそれらを傍でハラハラしながら見ているアサギ、そしてあくまでもマイペースで実は一番冷静なアタル。こういった光景でさえ「平和だった」と思えるような日が、すぐそこまでやってきているのかもしれません。
一方、火星ではウルガルの宇宙船が確認された、との事ですが、普通に考えればそれはテオーリアの母親が乗った船だという事になるでしょうか。第一話以来の救出作戦になりそうな予感。そして墜落した宇宙船の探索というとお約束のように敵との生身での遭遇があったりしそうな感じですがなぁ。