たこわさ

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銀河機攻隊マジェスティックプリンス #006「卒業」感想

(以下ネタバレ)
再び学園に呼び戻され、チームドーベルマンと分かれる事になったイズル達。最前線と言う死地に赴くチームドーベルマンの面々が最後まで「頼れる先輩」という態度を崩さなかったのが印象的。普通のロボアニメだと完全に死にフラグですが……。
イズル達が学園に呼び戻されたのは、彼らが飛び級で卒業扱いとなり、本格的に軍属となるためだった。「ザンネンファイブ」と呼ばれバカにされ続けた、何もいい思い出のなど無いはずの学園なのに、一抹の寂しさを感じるイズル達。私物を片付け、何も無くなってしまった自室は、記憶を奪われてからの自分達の痕跡が消えてしまったかのようで……。教室の机に残された「ザンネン」の落書きだけが、彼らがここにいた証なのか。
そしてチームメンバーだけの寂しい卒業式。見送る者もなく去っていくだけと思われていたその時、学園中の生徒達が――彼らを最後までザンネンファイブと揶揄していた同級生までもが――敬礼でもって彼らを見送っていた。
いやいやいやいや、もうね、敬礼で見送られる件で私恥ずかしながら涙腺が緩んでしまいまして……。生まれてから育つまでの記憶を奪われ、兵士として訓練した学び舎にも自分達がいた証はろくに残せず、自分達以外に何も寄る辺がないまま戦場に借り出されていくイズル達に、彼らを馬鹿にしていたはずの同級生やら後輩達が、誰に言われたでもなく見送ってくれたってのが、もう。
やっぱり学園の皆もこれから自分達が歩むであろう道の過酷さを実感しつつあるんでしょうね。そして、イズル達の使命の一つには、後に続くものたちへ出来る限り多くのデータを残してあげる、という事も含まれているわけで、そういった事を受け止めた上での全員敬礼だったのだと思います。
いやあ、この手の脚本をロボットアニメで見ることが出来るのって、実に幸せな事ですね。