たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 第10話「問題児たちが白黒はっきりさせるようですよ?」感想

原作少しずつ読み始め……。
(以下ネタバレ)
ジン達のピンチに巨大鉄人ディーンを駆って颯爽と登場した飛鳥。その頃、十六夜はヴェーザーと、黒ウサギとサンドラはペストとの死闘を繰り広げていた……。
物凄く駆け足感はあったものの、クライマックスで間延びした戦闘シーンをやられるよりはマシな訳で、最終決戦に相応しいテンポだったのではないでしょうか?
十六夜がヴェーザーの心意気を汲み取って、小細工無しの真正面からのぶつかり合いに持っていった件も痛快でしたが、圧倒的優位に立ちながらあくまで「対等の勝負」での決着を望んだ飛鳥とそれに応えたラッテンの気高さも素敵でした。
ペストについては「素手でギフトを破壊する」十六夜や、月面への強制転移ギフトを持つ黒ウサギが相手だといまいちパッとしない印象が残るかもしれませんが、都市一つを効果範囲とした即死ギフトというのも中々にチート臭く、今回の場合単純に黒ウサギの切り札との相性が良かった、と考えるべき所でしょうか。
魔王の介入をサンドラを除くサラマンドラのメンバー全員が合意の上で手引きして、命を張ってコミュニティとサンドラに箔を付けようとした、というオチとそれを看破した十六夜の態度も素敵でした。
アニメとしての出来はお世辞にも良かったといえるレベルではありませんでしたが、世界観とキャラクター、基本的な物語の流れについては好きな部類に入るので、二期に期待したいところ。十六夜や耀に関する伏線も回収されて無いし。

原作は一巻を読んでみましたが、まあ文章はお世辞にも上手くない、というか言葉遣いとか文の前後関係とか明らかにおかしいだろ、という部分が多々見られるレベル。ですが、近年のラノベ作品には珍しく小説らしい文章を目指しているところは理解できたのでむしろ好感触。続きも購入予定。