たこわさ

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神のみぞ知るセカイII FLAG 7.0「Singing in the Rain」

今回のエピソードに対して「描写不足」や「説明不足」という批判をしている輩は、きっと饒舌さだけが描写であると勘違いしちゃってる人種なんでしょうね。
(以下ネタバレ感想)
さてさて、ちひろ編のテーマと言うのは「『普通の人』でも一生懸命になれば報われるのか?」という所だったと思うのですが、実はその答えって前の第6話の段階で半ば出ていたんですよね。
自ら認めるほどに「平凡」なはずのちひろ*1が、桂馬と一緒にユータ君攻略に奔走するうちに感じた「ドキドキワクワク感」。それは多分、今までちひろが感じた事の無いような胸躍る時間だった。なので、告白の時――そんな楽しい桂馬との時間の終わり――が近づくにつれ、段々とちひろの「真剣さ」は失われていき……。
彼女の感じていた「ドキドキワクワク」は、確かにアイドルであるかのんや陸上の有望選手である歩美が得ているそれと比べれば、とてもささやかな日常の一幕でしかありません。でも、だからといってちひろのそれが歩美やかのんのそれに劣るのだと、一概に言えるでしょうか?
桂馬が雨の中ちひろに向けた言葉には、そういった思いが込められていた筈です。「自分の価値を決めるのは自分である」と。もしそれでも自信が無い、自分の力だけでは足りないと思ったならば「いつでも僕が助けてやる」と。
今回のアニメ二期ではやらないと思いますが、桂馬がちひろに向けた言葉の数々が、「落とし神」ではなく「桂木桂馬」のものであったという事が後のエピソードで示されています。そういった意味で、最初の攻略である歩美編と同じく、今回のちひろ攻略は桂馬にとって特別な意味を持っていたのではないか、と思います。

*1:アニメでキャラデザが良くなりすぎている事にはもう触れまいw