(以下ネタバレ)
ところどころ気持ち悪い構図があるけれども、アニメーションとしてのクオリティは先週までよりも良かった気がする。
ただ、相変わらずの「原作に忠実な筈なのに原作レイプ」全開な脚本はどうにかならないところですかね……?
冒頭のグラン准将殺害シーンは、中盤ヒューズ中佐達に国家錬金術師の抱える矛盾を語らせる上で必要な構成だというのは分かるんですが、原作のかっちょ良すぎるグラン准将を知っていると「いや、あんな慢心からのミスでやられないだろう……」と思ってしまいますな。まだ原作オマケ漫画の死に様の方がマシだ!(それは無い
後は、アルの人格を端的にあらわした台詞である「それ以上は僕がブチ切れる!」がカットされているのに、タッカーが銀時計に執着するという意味不明*1なシーンを捏造した意図が本当にさっぱり分からない。
何よりも許せんのは、原作では「ちょっとしたネタ」と思わせておいて後々重要な伏線やキャラクターの人格形成に化ける要素が散りばめられているのに、それらが殆どカットされているところ。ユースウェル炭鉱の話とかは、エドとアルに「故郷」を再認識させる重要なエピソードかつ後々メイが話に深く絡んでくる契機になる所だし、列車ジャックの話はハクロ将軍という無能キャラの登場エピソードだし。原作が丁寧に積み上げてるそれら世界観が無下に扱われている所*2