まあ、何と言うか非常に馬鹿らしい騒動に国民が振り回されているなぁ、という感想しか持ちえません。
私は以前から反小泉ですが、かといって小泉以外に首相を務められる人材がいるわけでもなし。各種世論調査で小泉首相の支持層の多くが、（小泉首相が想定している）郵政民営化は支持できないが小泉首相の改革に向けた姿勢は支持できる、と回答している事からも、その政策内容ではなくキャラクター性が支持されている事が窺えます。
ところが、肝心の小泉首相はと言えば「郵政民営化は国民に理解してもらえている」等と自らの支持理由を誤解したままわが道を行き、結果が今回の解散劇です。そりゃあ、あんなスカスカの法案じゃあ通る物も通りません。
だいたい、本当に大切な法案だと思っているならば、安易に衆院解散選挙なぞせずに、継続審議扱いにしてじっくりと煮詰めた方が幾分もマシだったはず。あれでは、局面が悪いからと盤面をひっくり返す行為と同意。
自民党内の反郵政民営化勢力も、あれはなんでしょうか？ 法案の不備を論理的に突き詰めていけばよいものを、既得権益を守りたいだけの意図が丸出しです。亀井のアホタレなんて、もう言ってる事が無茶苦茶です*1。
民主党も相変わらず酷い。自分らが政権を奪うチャンスを作れるなら、今まで主張してきた事を撤回しても良い、とでも考えているのでしょうか。
と言うわけで、全く持って支持すべき勢力が見当たらないのですが、小泉首相が「Mr.日本の恥」こと森と結果的に決別した事だけは支持できるな、と思いつつ9.11という縁起の悪い日取りの選挙を待つのであります。
*1:亀井は元々ただの風見鶏政治家ですが
