Free!－Dive to the Future－　第8話「魂のメタモルフォーゼ！」感想

今回の満足度：5点（5点満点中）
（以下ネタバレ）

不調のまま迎えた郁弥の個人メドレー。隣のレーンに立った選手は、何と遥だった。
戸惑いながらもスタートを切る郁弥。すると、隣を泳ぐ遥の静かな泳ぎが伝わってきて、郁弥はようやく自分が何を忘れ何を見ようとしていなかったのかを思い出す。

郁弥はそのまま遥に勝ち、個人メドレー一位に。
しかし、遥やレースを見守っていた旭達に悔しさは見受けられない。昔の仲間達は皆、郁弥の「帰還」を喜ばしく思っていた――。

※前回の感想の記事タイトルが間違っていました。お詫び申し上げます。

その純粋過ぎるスタイルから、共に泳いだ他の選手にも好影響を与える遥の泳ぎ。
ただ、以前はその純粋さ故に、遥自身のメンタルが不安定だったが……今では他人を気遣い引っ張り上げられる位のタフネスさを見せるようになった。
なんとも頼もしくて仕方がない。

吹っ切れた郁弥は、卑屈さの欠片もなく一転して朗らかな性格に。あれが彼本来の性格なのだろう。

そして遥の泳ぎに救われた存在がもうひとり。
思いやりが強すぎて、結果的に郁弥の成長を阻害してしまっていた日和。しかしそれは、日和自身の成長をも妨げていたと言えるのかも知れない。

なんとも爽やかな展開で、これで最終回になっても良いくらいだが……しかしまだ、遥自身の物語が語られていない。
凛の帰国とともに、物語は更なる動きを見せ始めそうだ。

たこわさ