たこわさ

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PERSONA5 the Animation #13「Dreams and Desires」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

金城を改心させたことで、怪盗団の存在はますます注目を浴び始めた。しかしそれは、明智や公権力の目を集めることも意味していた。
未だに怪盗団の「正義」を疑問視している明智は、その正体を知ってか知らずか、以前よりも頻繁に蓮に接触してくるようになる。

そんな中、祐介はスランプに陥っていた。
メメントスの欲望が具現化された光景を描けば何かつかめるのでは、と考えた祐介は、蓮に協力してもらいメメントスの中でスケッチに没頭する。
そうして自信作が出来上がったが、展示会に居合わせた画商・川鍋から酷評されてしまい、祐介はその的確な私的に再び落ち込んでしまう。

だが、川鍋は酷評するだけではなく、祐介の才能を高く評価もしていた。
更に、あの斑目の弟子という経歴から「君の絵は金になる」と歯に衣着せぬ物言いをしてくる。
芸術を愛する祐介は、その言葉に思わずかっとなってしまうが――。

感想

川鍋の分かりやすすぎる偽悪的行為に苦笑いが隠せなかったが……ここ最近、脚本のクオリティの低さにげんなりする部分も多かったので、今回のように奇をてらわない、分かりやすいぐらいに王道な展開には、逆に安心させられた。

一見すると、蓮と明智の「正義」談義がクライマックスにも見えたが、実際には川鍋の口から語られた、斑目の意外な一面についてが最も重要な要素だったのではないか、とも思った。
もし斑目が、そこそこの金を得ていれば。もし祐介の母親の容態が急変しなければ……。
人間は容易に魔道に堕ちる生き物であり、蓮や明智の語るような絶対的な正義など存在しないのではないか? そしてその逆に絶対的な悪も。

清濁併せ呑んでこその人間。
明智も蓮も、まだまだ潔癖に過ぎるような気がしてならない。
彼らの正義はどちらも間違ってはいないはず。けれども、彼らはお互いの正義を認められない。
そういった所を乗り越えて、彼ら二人が手を携える時は来るのだろうか。

さて、次回からは第2クールとなる模様。新キービジュアルも公開された。
ここから右肩上がりに面白くなることを期待したい。