たこわさ

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ゲゲゲの鬼太郎(第6期) 第4話「不思議の森の禁忌」感想

ゲゲゲの鬼太郎 (TVサイズ)

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

まなの隣家の少年・裕太は、妖怪に詳しいおばあちゃんの影響で「見えないもの」を信じる今どき珍しい子供。
まなが鬼太郎に出会うきっかけ――妖怪ポストの事を、まなに教えたのも他ならぬ裕太だった。

そんな裕太に対し、まなはうっかり口を滑らせて、鬼太郎達と出会った事を話してしまう。
興味津々の裕太の推しに負け、まなはゲゲゲの森に繋がる林に彼を連れて行く。「人間は入れないはず」と甘く考えていたまなだったが、何の偶然か、裕太はゲゲゲの森へと迷い込んでしまい――。

感想

しきたりを破った者には容赦しないが、相手が子供であり、きちんと悪さを認め謝るのならば寛大な心で許し、二度としないようにきちんと言い含める――山爺は、現代の大人が失ってしまった物を全て兼ね備えているのではないだろうか?(苦笑)

実は私も、裕太の泣き落としも辞さない奔放振りに対し、少々イライラしながら観てしまっていた節がある。
だが、目玉の親父や山爺は、間違いを指摘し「叱る」事はあっても「責める」事はしない。むしろ子供の好奇心を良しとし、もしそれが原因で何か事が起こってしまったのだとしたら、それは周囲の大人の責任なのだと、はっきりと明言している。

最近では子供がちょっと騒いでるだけで不快感をあらわにし、怒鳴りつけるような狭量な大人や、反対に子供が過ちをおかした時にきっちりと「叱る」事が出来ない大人が増えてしまった。
今回の脚本からは、そういった大人達に対するメッセージ(あるいは自戒)を強く感じた。

しかし、裕太の祖母は一体何者なのだろうか……?
鬼太郎達の事を熟知しているようだが、もしや過去作の登場人物だったりするのだろうか?