今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
人類が宇宙に進出した時代、人々は三つの勢力に分かれて争いを続けていた。
君主制を敷く銀河帝国。
民主制を敷く自由惑星同盟。
中立を謳うフェザーン自治領。
特に、帝国と同盟の抗争は激しく、度々に渡って大艦隊同士の攻防が繰り広げられていた。
宇宙暦796年。
またもや帝国と同盟の艦隊戦が始まろうとしていた。
帝国艦隊の指揮を執るは、若き上級大将ラインハルト・フォン・ローエングラム。
しかし、帝国艦隊は早々に不利な布陣に追い込まれ、帝国諸将はラインハルトに撤退を具申する。
だがラインハルトはむしろ不敵な表情を浮かべ、諸将の思いもよらぬ作戦を提示する。
疑いを拭えない諸将であったが、彼らはすぐにラインハルトの天才性を思い知ることになる――。
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感想
原作・旧アニメ・道原かつみ版・藤崎竜版はいずれも履修済み。
今後の感想も、時折比較などを交えて書いていきたい。
さて、第一話という事でもう少し世界観の説明が続くのかと思われたが、意外や意外、銀英伝の伝統に則って(?)細かい説明は後回しにし、まずは華々しいラインハルトの威光と、抜け目ないヤン・ウェンリーの戦術を見せに入ってきたようだ。
近年ではアニメファンがSFにあまり親しんでいない事も多く、第一話は説明に多く尺を割く作品も多い中で、ある種ポリシーを感じる構成。
今回は帝国側の主人公・ラインハルトにフォーカスを当てたが、どうやら次回は自由惑星同盟側の主人公・ヤンの視点で描かれる様子。
同じ戦いを異なる視点から描こう、という事らしい。
なので初見の方々は、一話二話は軽いジャブのようなものであり、(恐らくは)三話目以降が物語の始まりなのだと理解しておいた方が良いかと思う。
なにぶん登場人物が多く、作中用語も多い作品なので、公式サイトには時折足を運んでおいた方が良いと思われる。
ある程度世界観に慣れ親しめば、間違いなく面白いとおすすめできる作品なので、ぜひとも長い目で見守っていただきたい。
キャラクターデザインについては、旧アニメ版や道原版の完成度が高かったこともあって、私的には「ちょっと耽美すぎやしないか?」とも思ったが、動いているのをみると案外と悪くない感じだ。
宮野真守氏が演じるラインハルトも、PVの段階では「旧アニメの堀川りょうさんには及ばないな」と感じたものの、むしろラインハルトの持つ未熟な部分をよく表現出来ていて、なるほどのキャスティングであることが理解できた。
今回は声しか登場しなかったが、鈴村健一氏演じるヤン・ウェンリーがぴったし過ぎてガッツポーズしたのは言うまでもない(?)。
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