たこわさ

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第13話 感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

大陸横断鉄道の列車内に潜入した和平反対派と激しい戦いを繰り広げるヴァイオレット。
だが、あくまでも相手を殺さないという彼女の姿勢が多勢に無勢の中で通じるわけもなく、捕らえられ処刑されそうになってしまう。

すんでの所でディートフリートに救われたヴァイオレット。反対派の部隊もおおむね無力化し、自体は収まるかに見えたが、反対派は戦災復興のシンボルである鉄橋に爆弾を仕掛けていた。
折しも列車が鉄橋に差し掛かる中、ヴァイオレットは爆弾を撤去すべく駆け――。

感想

ヴァイオレットの義手が弾け飛んだのは、銃弾(榴弾?)を防いだ為にすでにダメージを追っていたからだろうか?
ヴァイオレットの全力に耐えられない程度の耐久性ならば、そもそも銃弾や爆発を受けて無傷という事もないだろうから、恐らくはそうなのだろうが、ちょっとよく分からなかった。

さて、戦争の残り火のような和平反対派を鎮圧し、無事に和平交渉を見届けたヴァイオレット達だが……それで戦争の傷が、ギルベルトを喪った痛みが消えるわけではない。
更に、ヴァイオレットには「ギルベルトを守れなかった」という負い目がある訳で、さて一体どうやってその気持ちに決着を付けるのかと思っていたら、まさかのブーゲンビリア兄弟の母親の登場。
なるほど、ヴァイオレットの罪悪感を拭い去り、彼女がただただギルベルトを喪った悲しみだけに向き合わせる人材として、彼女以上に適任はいなかったのだろう。
ギルベルトを誰よりも慈しみ、そしてその死を受け入れながらもまだ諦めずに待ち続けている彼女以外には。

ディートフリートは既に弟の死を「諦め」悲しみの全てを受け入れてしまっている段階だから、ヴァイオレットにかかった「罪悪感」と言う名の枷を外すことは出来なかった、ということなのかもしれない。
ただ、彼にも重要な役割があった。
ディートフリートが初めてヴァイオレットの事を名前で――弟の名付けたそれで呼んだあの件は、即ち彼がヴァイオレットを一人の人間として認めたことと同義。
そしてヴァイオレットがそれに対し「もう命令はいらない」と、自分はもうひとりの人間であり道具ではないと、まっすぐに答えたことで、ようやくヴァイオレットは道具である事を止められたのだと思う。

だからディートフリートにとっても、ヴァイオレットは「弟を守れなかった道具」ではなく、「弟が愛し、弟を愛してくれた少女」となったのだろう。

さて、そうしてようやく、ただ一人の少女としてギルベルトの死と向き合い始めたヴァイオレット。
彼女の出した結論は、ほんの僅かでもいい、奇跡でもいいからギルベルトが生きていると、いつかもう一度会えると待ち続けることだった。
きっとそれが彼女にとっての「愛してる」の意味だったのだろう。

ラストシーンのヴァイオレットの驚いたような表情、そして続いた何とも言えない笑顔が示すものについては……邪推するのは野暮というものだろう。
が、あえて私見を言ってしまうと、きっと彼女は「愛してる」を伝える事が出来たのではないかと思う。


さて、完全新作も制作決定ということだが、果たしてどんな話になるのやら。
TVシリーズの素晴らしい余韻を台無しにするような事はないと思うが、少々不安も(苦笑)。