たこわさ

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第12話 感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

大陸和平の総仕上げとなる和平交渉の日が迫ろうとする中、和平反対勢力の動きが活発化し始めていた。
使節と民間のドールの護衛を命じられたディートフリートの部隊は、最新の注意を払って警戒に当たるが、移動手段であり和平の象徴でも大陸縦断鉄道の沿線には、既に不穏な空気が漂い始めていた。

メナス基地での任務を終え、空路で帰社の途上にあったヴァイオレットもその剣呑さを感じ取り、ディートフリート達の乗る大陸縦断列車へと向かうのだが――。

感想

ディートフリートがヴァイオレットを憎む理由は、なんというか……「ブラコン」とでも言うべきだろうか?
彼は、ヴァイオレットへ恐れにも似た感情を抱いていたが、それは彼女の戦闘能力へのある種の信頼感と表裏一体でもあった。だからこそ、弟を守る為の道具として与えた。
しかしながら、ヴァイオレットは弟を守りきれなかった。ディートフリートからしてみれば、それは裏切られた気分でもあり、また自分の判断に誤りがあったという思いもあったのだろう。
だからこそ、ディートフリートはヴァイオレットに恨みをぶつける。無論、それは全くの八つ当たりであり逆恨みなのだが……それだけ弟の存在が大切だったのだろう。

さて、ヴァイオレットはまだ知らぬことだが、今回の敵の首魁こそがギルベルトの仇であった。
戦士であること捨て、ようやく人間らしい感情を――生命の尊厳の意味を自覚したヴァイオレットにとって、これ以上無いくらいに「敵」と呼べる存在だろう。
しかしそんな存在であっても、ヴァイオレットは命を奪うことを良しとしない。

ヴァイオレットの不殺の意志は果たして本当に正しいと言えるのか? 残念ながら、どちらかと言えばディートフリートの主張の方が正論だろう。
だが、正論が必ずしも人間を救うとは限らない。和平反対派の軍人たちは、まさに正論の犠牲者でもある。
果たしてヴァイオレットはどんな答えをだすのか……。