たこわさ

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グランクレスト戦記 第11話「一角獣城、落つ」感想


今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

ミルザーの裏切りをものともせず、見事にヴァルトリンドを撃退したヴィラール。
だが、ヴァルトリンドの援軍はミルザー率いるダルタニアだけではなかった。

突如としてアルトゥークに押し寄せた大船団。それは、大陸反対側に位置する強国ノルドの艦隊だった。
マリーネはノルドとも手を結んでいた。

一挙に劣勢となったアルトゥーク。
援軍もノルドの強兵達により蹂躙され、いよいよ城へと敵勢が迫ろうという中、ヴィラールはある決意を固めつつあった――。

感想

最後まで大陸の平穏と、そして従妹の幸せを願い散っていったヴィラール。
状況を考えれば、マリーネに恨み言の一つでも言っておかしくないのにも拘らず、彼はあくまでも、大義と従妹、そしてアレクシスへの忠義を捨てなかった。

大義だけに囚われ、その身を汚してまで覇道を歩むマリーネとは正反対の最期であった。
正直に言ってしまうと、前回くらいまではまだマリーネに同情する気持ちが残っていたのだが……人間的にも、君主としても、ヴィラールの方がよほど大局を見据えて物事を考えていて、それでいて肉親の情愛を大切にしていたことが判明した今となっては、マリーネの小ささばかりが目立ってしまう印象だ。

アレクシスも領土や権威などよりも、マリーネ個人の幸せと大陸の平和を願っている。
マリーネが意地さえ張らなければ……とどうしても思ってしまう。

遺されたテオたちは、おそらくヴィラールの遺志をついで、覇道ではない、違う形での大陸平定を目指すのだろうが……あまりにも、あまりにも犠牲が大きかったように思える。



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