たこわさ

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第1話『「愛してる」と自動手記人形』感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

「大戦」が終わりを告げ、ようやく平和が訪れようとする中、病床で傷を癒やす一人の少女の姿があった。
彼女の名はヴァイオレット。幼い頃より戦場で「兵器」として扱われてきた彼女だったが、最後の任務で両腕を失い、義手を与えられリハビリに専念する毎日だった。

共に重症を負った上官・ギルベルトの迎えを待ちわびるヴァイオレットだったが、彼女の前に現れたのはギルベルトの親友であるホッジンズだった。
ホッジンズはギルベルトからヴァイオレットの今後を託されており、ギルベルトの遠縁であるエヴァーガーデン家へと送り届けるが――。

感想

原作は未読。
比較的ゆったりとしたテンポの中に、様々な要素が詰め込まれた第一話だった。

何故ギルベルトが姿を現さないのかが気になるところ。
状況を考えれば既に彼は故人である可能性が高いようにも思えるが、ホッジンズ達の含みのある態度からは、何か別の意図もにじみ出ている。
ヴァイオレットに伝えられぬ、何かしらの「真実」がありそうだ。

作画は京アニの真骨頂といった風情。
この、TVアニメのレベルを超えた作画力はさすがの一言。
加えて京アニの場合、キャラクターの細かい所作(手や目線の細やかな動き)できちんと「演技」をさせられる演出力も備えているので、他の制作会社には悪いが頭一つ抜けているレベルに感じる*1

キャラデザは好みなのだが……ヴァイオレットの容姿がとても「子供(少女)」には見えず、体型も大人の女性のそれに感じてしまうのが少々惜しい。
ベネディクトが「こんなガキが?」というセリフを吐いた所で、ものすごい違和感を覚えてしまった(笑)。
まあ、ヴァイオレットの着替えに対する反応を見た限りでは、ベネディクトのあれはある種の照れ隠しだった可能性もあるが……。

*1:劇場版やスペシャルアニメなどでは他の制作会社も多用している表現ではあるが。