年末から向こう体調が悪いこともあり、読了が遅くなってしまいました。
簡単ではありますが、例によって感想をば。
(以下ネタバレ含む)
「MELTY BLOOD」シリーズではお馴染みの死徒・ズェピア、そしてFateシリーズでは度々ゲスト登場しながらも本登場がまだだったサー・ケイ(の精神的コピー)の登場と、サプライズがてんこもりだった上巻に対し、下巻は正しく「解決編」といった風情で、展開の面白みで読者にサプライズを提供してくれた印象でした。
誤脱が多かったので、結構執筆スケジュールギリギリだったのかな? と邪推してしまいましたが、それで本編のクオリティが損なわれている訳ではないので、今回も満足の出来でした。
途中まではグレイが故郷への苦い思いを抱えたまま成長していく話なのかな? と思っていましたが、思いの外ハッピーエンド(?)でびっくり。
もちろん、グレイは今度こそ本当に故郷へ帰れなくなった訳ですが、それでもいつの日か、母親と笑い合える可能性は残ったわけで……これが虚●さんだったらXXXでXXXな惨劇になっていた所ですよ!(熱い風評被害)
死徒ではあるが「タタリ」にはなっていないズェピアの人間らしい部分も見られましたし、「MELTY BLOOD(月姫)」からのファンへのサービス的にも満足でした。
私的にはやはりサー・ケイの活躍が嬉しい……。*1
型月界の彼はデレが表に殆ど出ないツンデレ兄さんという印象ですが……原典のアーサー王伝説における彼も、多くはそんな感じで描かれているんですよね(多少語弊はありますが)。
決して正道を行く騎士ではなく、口を開けば毒舌ばかり……けれども何故か「彼がいないと」と思ってしまう人物。
FGOにも登場してほしいようなして欲しくないような。
さて、物語はいよいよ佳境へ。次巻からは最終章が開始とのこと。
私の大好きなライネスちゃんの出番が増えることを期待しつつ、発刊を待ちたいと思います。*2
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