今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
アトラタン大陸を二分する二大勢力、大工房同盟と幻想詩連合の争いは大公家同士の婚姻によりようやく収まるかに見えた。
だが婚儀の最中に起こったある悲劇により、二大勢力の和解は絶望的となり、再び戦乱の時代を迎えようとしていた。
悲劇の現場にいながらそれを止められなかったことに、忸怩たる思いを抱く魔法師シールカは、意に沿わぬ君主と契約することになってしまい鬱憤をつのらせていた。
その途上、シルーカは敵対勢力の兵士達の襲撃を受ける。鬱憤を晴らすかのように兵士達を挑発し、撃退する気満々のシルーカだったが、そこへ聖印を持ちながらもどの勢力にも与しない青年・テオが現れ――。
感想
作中用語については公式サイトを見ないと分からない部分もあった。
第二話以降では、簡単でもいいので作中で解説されることに期待したい。
水野良氏原作という事で、「ロードス島戦記」のようなゲームをベースにしながらも正統派ハイファンタジーの香り漂う作品なのかと思いきや、どちらかというと近年のラノベの中でも珍しくない類のファンタジー作品という印象を受けた。
まだシルーカが何を考えているのか、その胸の内が全て明かされていない事もあるので、どんな作品であるのか判断するのは早計だろうが。
二大勢力が相争う大陸で、「聖印」という特殊能力を持つ人々が特権階級として君臨し、互いの聖印を奪い合うパワーゲームに興じている世界観、という理解で今のところは大丈夫だろうか?
「デーモンロード」の出現にシルーカ以外が気付かなかった理由など*1、まだまだ色々と語られていない部分も多そうだ。
グランクレスト戦記 1 虹の魔女シルーカ (富士見ファンタジア文庫)
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*1:まあ、あれはシルーカが天才だから、で終わりそうな話だがw