たこわさ

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Fate/Apocrypha 第24話「聖杯戦争」感想

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基本的に原作バレ無し。シリーズ知識の解説のみ書く方針。
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

赤のキャスター・シェイクスピアの宝具を前に膝をつくジャンヌ。
だが、その折れかけた心を、駆けつけたジークが救う。

ジークの言葉に自らの信念を取り戻したジャンヌは、天草四郎時貞の語る「救済」を真っ向否定。
彼女のその姿、言葉はシェイクスピアにより召喚されたジルの心をも動かし、共に天草に立ち向かう――。

感想

ジャンヌの第二宝具については、もう少し解説ゼリフがあっても良かったのではないかと思ったが……まあ、彼女の逸話を知っている人間ならば「炎」が何を意味するのかは理解できるだろうから、説明過多でも雰囲気に水を指す結果になったかもしれない。

天草の「救済」は、全人類を肉体のくびきから解き放ち、ある種の精神生命体と化す事であった*1
死や病に恐れる必要が無くなれば人間は苦しむ必要がなくなる……という主張は過去多くの創作作品で自称「救世主」達が唱えてきた理想だ。
それに対するジャンヌの回答もまた、多くの創作作品で語られてきた――即ち「それは最早人間ではない」。

人間の苦しみを取り除くためにその尊厳を取り払うという発想は、いわゆる「管理社会(ディストピア)」の論理だ。
人によっては「飢えや苦しみが無くなるならそれはそれで良いのでは?」と考えるだろうが……ジャンヌが言った通りそれは断じて否だろう。
「良い悪い」という判断すらも自分でできなくなる世界を本当に人間が望むだろうか?

ジークの突然のパワーアップには思わず失笑してしまった。
フランから受け継いだ力……という展開自体は燃えたのだが……。

Fate/Apocrypha material【書籍】

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*1:第三魔法による現象が実際にどういうものなのかは、「Fate/stay night」の解説に詳しい。