たこわさ

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Fate/Apocrypha 第23話「彼方へと」感想

Fate/Apocrypha “赤


基本的に原作バレ無し。シリーズ知識の解説のみ書く方針。
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

ジャンヌを見逃したセミラミス。その目的は赤のセイバー・モードレッドを迎え撃つことにあった。

獅子劫と共に正々堂々、真正面から戦いを挑むモードレッド。
だが、セミラミスの「周囲全てを毒と化す」攻撃から獅子劫を逃した為に、単身戦わなければならなくなってしまう。

一方ジャンヌは大聖杯のもとへと辿り着いてた。
そこに待ち受けるは赤のキャスター・シェイクスピア。大した戦闘能力を持たぬ代わりに精神攻撃を得意とするシェイクスピアだが、ジャンヌの鋼の信仰心はシェイクスピアの宝具をものともしない。
しかしジャンヌには一点だけ見落としがあった。ジークという少年に抱く、彼女が今までに持ったことがない感情という見落としが――。

感想

モードレッドらしい、脳筋な戦いぶりは前回のカルナ戦よりも好みに感じてしまった。
セミラミスには終始油断があったようにも思えるが、モードレッドが捨て身で来るとは思っていなかったのだろうからやむなしか。

生前深く考えることのなかった「自分の願望の正体とその先」について、サーヴァントとなってからようやく思いを馳せる……という顛末は、彼女の言う父上ことアーサー王と同じであり、そういった意味では彼女はアーサー王に追いついたと言えるのではないかと思う。
彼女の精神世界に現れた魔術師マーリンは、もしかすると本物であり、おせっかいにも彼女を導いたのではないか……? 等と妄想してしまった*1

獅子劫界離というマスターを得たことが、モードレッドにとっては何よりの幸運だったのではないか。そう思える最期だった。

一方、ジャンヌは……脳筋はメンタルを攻めると弱い、というテンプレを地で行く展開で少しだけ笑ってしまった。
ジャンヌのジークへの想いは、依代となっている少女影響かとも思われたが、実際にはジャンヌ自身が抱いたものだったようだ。
鋼の意志を持つ彼女がジークに恋愛感情を抱いてしまった一番の要員はなんだろうか? と考えたが、実のところよく分からない。
今までの描写ですでに語られているのか、それとも次回語られるのか……。

ゲスト出演のジルが、段々と「Fate/Zero」での彼と重なっていく演出と、演じる鶴岡氏の開演は見事の一言だったw

*1:Fate世界でのマーリンはアヴァロンに軟禁状態であり、存命。