今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
この度キノとエルメスが辿り着いたのは、旅人たちからすこぶる評判の悪い、とある山間の小国だった。
さてどんな酷い国やら、と興味津々に入国するキノだったが、意外にも街の人々は皆好意的であり、周囲の自然も街並みも美しい。
案内役を買って出てくれた宿屋の娘・さくらとも仲良くなり、キノは自ら化したルールを曲げてまで長期滞在を望むようになるが――。
感想
あまりにアクロバティックな結末に、しばし絶句してしまった。
「随分と精度の高い噴火予測だな」等と揶揄する気持ちも湧いたのだが……さくらからの手紙でそれも吹き飛んでしまった。
さくらも全てを知っていたのだ、という前提で見直すと、それぞれのシーンが全く違った色を見せる……まさしく「二周目」の醍醐味を教えてくれるエピソードだった。
ネタバレしてから観てしまうと、キノと気持ちを重ねられなかっただろうから、原作未読でよかった……と心底思った。