たこわさ

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キノの旅 -the Beautiful World- 第10話「優しい国」感想

『人を殺すことができる国』


今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

この度キノとエルメスが辿り着いたのは、旅人たちからすこぶる評判の悪い、とある山間の小国だった。
さてどんな酷い国やら、と興味津々に入国するキノだったが、意外にも街の人々は皆好意的であり、周囲の自然も街並みも美しい。
案内役を買って出てくれた宿屋の娘・さくらとも仲良くなり、キノは自ら化したルールを曲げてまで長期滞在を望むようになるが――。

感想

あまりにアクロバティックな結末に、しばし絶句してしまった。
「随分と精度の高い噴火予測だな」等と揶揄する気持ちも湧いたのだが……さくらからの手紙でそれも吹き飛んでしまった。

さくらも全てを知っていたのだ、という前提で見直すと、それぞれのシーンが全く違った色を見せる……まさしく「二周目」の醍醐味を教えてくれるエピソードだった。

ネタバレしてから観てしまうと、キノと気持ちを重ねられなかっただろうから、原作未読でよかった……と心底思った。