たこわさ

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キノの旅 -the Beautiful World- 第8話「電波の国」感想

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今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

傷の癒えたシズは、陸、ティーと共に旅を再会することに。
まず彼らが辿り着いたのは、人々も親切で治安もよく、移民も受け入れている国だった。永住の地を探すシズとしてはうってつけの国であった。
だが、シズ達の目の前で陰惨な事件が発生し、彼らはこの国が抱える問題を知ることになり――。

感想

現実世界へのメタファーとしては、今までで一番皮肉がきいている話であるように思えた。
「電波」という言葉が一体何のメタファーであるのか……人によって異なるものが浮かびそうであるが、それを考えてしまっている時点で、既に作者の術中にハマっているのかもしれない。

二話目は打って変わってほのぼのとしたエピソード。
物騒この上ないティーにも人の心が芽生えつつあるのか、元々備わっていたものがようやく表に出てきたのか、どちらなのかは分からないが、彼らの旅の道行きが今までよりも温かなものになるであろう事を予感させてくれる。

が、陸とティーの交流の裏で、シズがあの治安の悪い国で何をしてお金を稼いでいたのかという点に考えが至ってしまうと、やはり一筋縄ではいかないお話だったのだな、とも思えてくる。

『人を殺すことができる国』