たこわさ

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キノの旅 -the Beautiful World- 第6話「雲の中で」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

雲を見下ろす山脈のとある休憩地に、旅商人の一団の姿があった。小さな子供達ははしゃぎ遊び笑顔が絶えない――かに見えたが、その中に一人、鎖でつながれ労働を強いられる奴隷少女の姿があった。
大人からも子供からも辛い仕打ちを受ける少女であったが、その瞳に恨みつらみの色はない。なんでも、とある宗教を重んじる国の出であり、その教祖に売り飛ばされたにも拘らず、少女は教義を捨てずに「怒らず、恨まず」を貫いているのだという。

そんな事情もあり、商人達は少女により辛く当たっていたが――。

感想

旅暮らしで多様な価値観に触れたであろう商人達が、ああも非人間的な価値観を疑問を持たず貫いていたのは、彼らは彼らという国の主だから、という皮肉であろうか?
少女が生き残り、辿り着いた国で罪に問われず人並み以上の暮らしを手に入れた事を考えると、もしかするとあの商人達は、旅人の中でも特に悪辣な分類に入ったのかも知れず……。

髭の男だけが、唯一広い視野を持っていたようにも思える。

しかし、あんな状況にあった少女=フォトが、あそこまでまっすぐな少女に育ったとは、にわかに信じられなかった。恐らくはよほど良い国に拾われたのだろうが、それ以上に口は悪いが面倒見の良さそうなソウの、甲斐甲斐しい世話の賜物だったのかもしれない、と考えると心温まるストーリーとも思えてくる。