今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
無事に高校へと進学した多々良。
新生活を前向きに始めようと決意した多々良は、クラスでの自己紹介で「好きなものは社交ダンス」と胸を張って宣言する。
……だが、すぐ前の席の女子から「社交ダンスとかダサい」とこき下ろされるわ、不良達に目を付けられ初日からパシリにされるわと災難続き。
だが、そんな多々良に救いの手を差し伸べる者が一人。
それは天平杯で激しく争った賀寿だった。
天平杯でのわだかまり等どこ吹く風。一転、多々良に好意的に接する賀寿のお蔭で、多々良は不良に絡まれず、孤独でもない高校生活を始める事が出来た。
更には、雫から、彼女と清春が留学を延期した事、そしてまたフロアで多々良と戦いたい事を告げられ、否応なく燃え上がる多々良――だが、彼にはまだ正式なパートナーさえいない。
そんなある日、仙石が帰国し国内の試合に出場するとの連絡が多々良と賀寿に届く。
初めて生で仙石の試合を見られる事に興奮を隠せない多々良だったが――。
感想
雫の言葉は何よりも多々良にとって励みとなるものだったが、すぐさま師である仙石により「決定的な実力差」を見せ付けられるという、誰が師匠なのか相変わらずよく分からない関係性は、何とも好みだw
仙石も仙石で、何やら考え合っての事のようにも見えるが……思慮深いようで何も考えていない部分も多い人間なので、油断できないだろう。
OP/EDでバレバレであるが、多々良のクラスメイトの女子は、公には社交ダンスを馬鹿にしながらも、その実自分も選手、あるいは仙石のおっかけであるようだ。
OP映像からは、多々良とは相思相愛のカップルというよりは、雫と清春のような「お互いこそが最大のライバル」になりそうな雰囲気があるが、そもそもあの状況からどうやってカップルを組むのやら。
新OP/EDならびに本編の作画は、前半戦よりも更に鋭角に攻めてきたな、という印象。
仙石の異次元のダンス表現は、普段は「キモイ人体」と揶揄されがちな本作の人体の描き方が無ければ成立せず、改めて表現の為ならば「あえて」崩したデザインというのは何とも映えるものなのだな、と再確認した。