今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
様々な要因が重なり現界した、アルタイルの創造主・シマザキセツナ。彼女がアルタイルに向ける言葉とは――。
感想
まるまる一話をほぼアルタイルとシマザキセツナの対話に費やした制作陣の英断に拍手を送りたい。
Twitter上の感想を眺めていた所、「観客置いてけぼりでは?」のような意見が散見されたが、松原達の言葉にもあったように、アルタイルとシマザキセツナのあらましはチャンバーフェスのあらすじに伏線として組み込まれていた訳で、だからこそ会場はあれほど親身になって二人の対話を見守っていたのだから、そういった意見が的外れだというのは、ここまで本作を見守ってきた方には言うまでもない事だと思う。
あのシマザキセツナは紛れもなく「本人」の写し身であった事も、また疑いようのない事実であるだろう。
でなければ、アルタイルや颯太、そして見守っていた観客達の心にあそこまで残るはずがない。まさに奇跡の御業であったのだろう。
アルタイルの力が極限まで高まった状態で、颯太が自分の知る――彼しか知らない等身大のシマザキセツナを描き、観客達がアルタイルとシマザキセツナの「幸せな結末」を願った結果なのだから、薄っぺらい偽物であっては困る訳だが……。
世界を変革し、滅ぼす力をただただセツナを存続させる為だけに費やしたアルタイル。彼女が現実世界に影響をおよぼすことは、もう本当に無いのか?
あとまるまる一話残っているだけに、何か最後に大きな仕掛けが待っているようにも思える。