今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
オライリー卿が接触するスパイの正体を見定めるべく、監視を始めたアンジェ達。
いつになくやる気を見せるプリンセスに、アンジェは「長時間拘束される監視任務で、プリンセスが長期不在になるのはよくない」と懸念を示すが、ならばアンジェが自分に変装してくれれば問題はない、と強気の姿勢。
仕方なくいつものようにアンジェが折れるが、そんな見慣れた光景前に、ベアトリスは「なぜアンジェはプリンセスにあんなに甘いのか?」と今更ながら不思議がる。
監視任務が始まりしばらく経った頃、アンジェは些細な出来事からスリの少女に懐かれてしまう。気を許したのか魔が差したのか、アンジェは少女に「黒蜥蜴星の出来事」と前置きした上で、とあるプリンセスと浮浪児が入れ替わった話をし始める――。
感想
アンジェがあまりにも核心に近い部分を少女に話すものだから、「孤児院」というのが「処分場」の隠語なのではないかと疑ってしまった(苦笑)。
まあ、アンジェが紹介できる位だから、共和国の息がかかった施設には違いないかもしれないが……。*1
アンジェとプリンセスの入れ替わりについては、第一話の伏線通り、アンジェが本来のシャーロットであり、プリンセスこそが本物のアンジェだった。私的には、もう一捻りあるのかとも思っていたので、シンプルな事実が少々意外。
ただの浮浪児がプリンセスのふりをしなければならなかった苦労については、アンジェが語ったとおりであるだろうが、その逆もまた然り。描かれた通り世間知らずだったシャーロットが、浮浪児アンジェとして底辺の――しかも革命後の混乱の中を生き延び、一流のスパイとなるまでの間には、様々な苦労があったのではないだろうか……?
二人が瓜二つな事はただの偶然のようだが……育つ環境が違えば、当然のことながら顔つきや骨格は異なっていってしまう。
アンジェのスパイとしての練度を考えると、彼女が自らの容姿を「プリンセス」の現在の顔立ちや骨格に近づける為に、外科的な処置を繰り返してきたのではないか、とも妄想してしまう。
髪の色についても、毎日こまめに染髪しているのかも、等と考えるとなんとも泣ける話に思えるw
しかし、今回は時系列的にドロシーが父親を亡くした後の話になるわけだが、ドロシーの様子に変わった所がないという事は、彼女はその事実を知らないか、もしくはcase19辺りで吹っ切れるシーンがあるか、なのだろうか?
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*1:むしろプリンセスの紹介、と考えたほうが自然ではあるが。