たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

Re:CREATORS #19「やさしさに包まれたなら」感想

Re:CREATORS レクリエイターズ セレジア・ユピティリア ぷちこれ!アクリルキーホルダー

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

セレジアの前に現れたのは、彼女の相棒であるカロンだった。
しかもカロンは、アルタイルの言葉を一方的に信用し、創造主たちに自分の世界を救ってもらおうと考え、彼女に与してしまっていた。セレジアの言葉にも、全く耳を貸さない。
カロンに立ち向かう鹿屋だったが、カロンは強く、またセレジアも愛する男に剣を向けられず、むしろ鹿屋の邪魔をしてしまう。

一方、アリステリアはアルタイルに肉薄していた。
全ての攻撃を弾き返すアルタイルに対し、アリステリアは承認力により得た新たな力を開放、見事アルタイルの体を貫いたかに見えたが――。

感想

思わずテレビの前で言葉を失ってしまった。それくらいにインパクトの有る展開だった。

力及ばず散っていったアリステリア。最後の最後まで諦めなかった彼女だが、「この世界の主人公」ではない彼女に運命という名の神は振り向かなかったのか――それとも、視聴者がそれを望まなかったのか。

一方で、セレジアは自分の意志で散っていった。手を下した鹿屋にしても、最後は自分の意志で決断を下していた。
被造物達の意志もまた、無力ではないのだと思いたい。

松原の「キャラがそう決めたら、俺達には何も出来ない」という言葉は、クリエイターの方々の胸に深く刺さった模様*1。私も自主制作レベルではあるが、物語を作る側の人間ではあるので、何となく分かる感覚だが、プロの方々にとってもやはりそうなのだ、と思うと、創作というものの奥深さを改めて思い知ってしまう。
作者であっても、一度生み出したキャラクターたちの魂は曲げられない、という事なのだろう。

今回、セレジアの決意を促す役回りをひかゆが担ったが、あれは彼女を「便利枠」として使ったというよりは、選択肢に支配されるアドベンチャーゲームの登場人物であるひかゆだからこその言葉の重みだったのではないか……と解釈した。
他のキャラクターたちとは出自が違うだけあって、彼女の言葉にはセレジアたちとはまた違った趣があるように思える。

セレジアの別れの言葉を聞いた松原とメテオラの表情が……泣ける。
松原はそれまでの物分りの良い、それでいて熱血を忘れない作家としての顔ばかりを見せてきたが、最後の最後でセレジアの「父親」(というと少々語弊があるが)としての側面を優先させたように見えた。そしてそんな彼の言動が、セレジアにとって何よりも嬉しかったようにも。
セレジアの覚悟を悟ったメテオラの、彼女にしては珍しい感情のこもった表情が、メテオラにとってのセレジアがどれだけ大切な友人だったか、ということを伺わせた……。


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*1:Twitterでの観測による。