たこわさ

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新章開幕『ロード・エルメロイII世の事件簿 6 「case.アトラスの契約(上)」』物語はエルメロイII世とグレイの出会いの場所へ

ロード・エルメロイII世の事件簿6 case.アトラスの契約(上)【書籍】



毎回、TYPE-MOON他作品のキャラがゲストで登場するのも醍醐味な本作。
今回のゲストキャラは、表紙でドヤ顔している「カットカットカットカット!」とか連呼しそうな怪しいお兄さんなのですが――実はそれだけではなく、驚きのサプライズ(二重表現)ゲストも!?


なお、今回から物語が折り返し地点になり、今までは「どの巻から読んでもOK」だったのが、はっきりと続き物としての体裁を取ってきています。
その為なのか、先日開催されたFGO Fesで作品紹介の小冊子が配布されましたが、そちらのPDFファイルも公開されています。各巻の読みどころやゲストキャラが紹介されていますので、本シリーズ未読の方は、まずはこちらからチェックしてみては? ↓

(以下ネタバレ)

さて、今回の物語は、「いかにしてロード・エルメロイII世とグレイが出会ったのか?」という前日譚と、二人が出会った時に起こったある不可解な事件についての謎を改めて解き明かす為の旅、が本筋となっております。

前回までに、ドクター・ハートレスとサーヴァント・フェイカーという具体的な敵の姿を認識したエルメロイII世は、周囲の人間――とりわけグレイにきちんと「助力」を頼む事を決心しました。
正式に協力者となったグレイに報いる為に、彼女の心残りである「故郷で起きた事件」の謎を解く事になったのですが……話はそれだけでは終わりません。

二人が出会った場所――グレイの故郷。とある歴史上の英雄の墓とその墓守、そして僅かな人々のみが暮らす、山間の小さな村。
聖杯戦争に勝利する為の手段」を求めて、ライネスと共に村を訪れたエルメロイII世の前に現れたのは、
墓守「ブラックモア」、
黒い聖母像
そしてある研究の為に村に逗留する「アトラス院の院長」ズェピア。

MELTY BLOOD」シリーズではお馴染みのズェピアが登場しただけでも胸熱なのに、墓守の名前が「ブラックモア」とか、ノッブクラスの型月厨ならば興奮を隠せないのではないのでしょうか?
少なくとも私は大興奮しました(笑)。

「ブラックモア」も「ズェピア」も、「月姫」世界における強力な吸血鬼「死徒二十七祖」の一員――なのですが、Fateシリーズと月姫とでは一部世界観が異なるので、そもそも「死徒二十七祖」が存在しない為、この「事件簿」における彼らも、月姫シリーズとは異なった設定で登場します。
実際にどういう事になっているかは、作中で(一部)丁寧に説明されているので、ご一読を。

そんな感じでいつもより旧来ファンへのサービス多めで展開する本巻ですが……一番のサプライズは最後の最後にやって来ました!
もう、台詞を読んだ瞬間に「●●キター!!」となるキャラ立ちの、Fateのディープなファンにはお馴染みのあの人が登場です!
というか、私は原典の時点で好きなキャラクターなので、本作への登場は正に嬉しいサプライズ。

下巻も楽しみです。

あ、でも今の展開だと私の大好きなライネスさんの出番はもう無い予感が……?



ロード・エルメロイII世の事件簿

ロード・エルメロイII世の事件簿

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