たこわさ

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Re:CREATORS #17「世界の屋根を撃つ雨のリズム」感想

ねんどろいど Re:CREATORS メテオラ ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

承認力を得てフォーゲルシュバリエの現界に成功したセレジアは、弥勒寺や鹿屋と共にアルタイルを迎え撃つ。
弥勒寺のライバル翔の出現や、あらゆる攻撃をしのいでみせるアルタイルに苦戦するセレジア達。だがその裏で、アリステリアの密かな協力もあり、遂に「鳥籠」が展開し、アルタイル達を現実世界から隔離することにに成功。
しかし、アルタイルに焦りはない。「鳥籠」を「今の自分」には破れないとうそぶいたアルタイルは、承認力の性質もその法則も、メテオラ達の予想以上に理解してしまっていた。

一方、モニタールームから離れ一人タバコを吹かす駿河のもとに、ある人物が訪れる。それは彼女の創作物であるブリッツで――。

感想

まりねが駿河を眩しく思っていたように、駿河もまりねからプレッシャーを感じていた……という、ある種の「両想い」的構造は非常にこの作品らしい。
オンリーワンを目指す人々はしかし、同時にナンバーワンを目指す人々でもある。
「それぞれの個性が違うのだから、比べるのはナンセンス」という平和論者的思考は、創作者――特に商業でのサバイバルレースを生きる人々には、何の救いにもならない。
直接的に命の危険がないからといって、「真剣」ではないなんて事はない。紛れもない、生きるか死ぬかの世界の中に彼女たちは生きている……。

――という生き様をブリッツに見せ付けて彼の心変わりを煽るのかと思いきや、まさか「娘」を用意するとは……。
そうそう都合よく現界させられる訳もないから、何かからくりがあるのか? それとも、作品で元々予定されていた展開に「承認力」を加味し、現界を促したのか?
メテオラが駿河の事を案じていた件から、もしかすると駿河は作品の魅力をスポイルする事と代償にブリッツの心を救う道(というか彼に手駒になってもらう道)を選んだのかもしれない……と思ってしまった。

アルタイルに一切の攻撃が通じないこと、鳥籠でさえも時間をかければ破れてしまうという点は予想通り。
問題は、そんな彼女をどうやって倒すのかだが……メテオラが口にしていた「概念自体を攻撃する」という言葉がキーになっているのだろう。

颯太は再び築城院に捕まってしまったが、実はあれも織り込み済みだったとしたら、颯太も中々役者なのだが……。

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