今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ含む)
あらすじ
「監視基地」に辿り着いたリコとレグを出迎えたのは、「動かざるオーゼン」だった。かつて、アビスの下層で産まれたリコを、母ライザと共に地上へと運んだというオーゼンに、感謝の意を伝えるリコだったが、オーゼンの態度はどこか突き放すような冷たいものだった。
そのまま「監視基地」に一泊することになったリコとレグは、オーゼンの弟子マルルクと交流を深める。生まれつき地上では暮らせない体のマルルクは、初めて出来た同年代の友達に喜びを隠せない。
その夜、用を足すために一人起きたリコは、基地の廊下で不気味な生物に遭遇する。今までのアビスの生き物とも全く異なるその異形を前に、リコは――。
感想
謎めいたオーゼンの態度が非常に気になる所。マルルクの性格を見ていれば、オーゼンは「悪人」という訳ではなさそうなのだが……おそらく男であるマルルクがあんな格好をしているのがオーゼンの趣味なのだとしたら、それも怪しいところか(笑)。
リコが見た、まるで「解体された人間の遺体」のような化物。オーゼンはその正体を知っているようだが、今のところの材料では皆目検討がつかない。
リコが旅立つきっかけとなったメモがライザのものではない、という衝撃の事実も判明したが……実はそれもオーゼンがリコを試すための「嘘」かもしれず、真実がどうなのかは、次回を待つしかなさそうだ。
- 作者: つくしあきひと
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