たこわさ

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ボールルームへようこそ Heat.5「パートナー」感想

ボールルームへようこそ(1) (月刊少年マガジンコミックス)


今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

清春が怪我と出場停止で長期離脱したと聞きつけ、雫をパートナーにすべく小笠原ダンススタジオへやって来た赤城賀寿。仙石達は賀寿の申し出を一笑に付すが、なんと当の雫が一緒に踊ってもいいと言い出してしまう。

雫が何かに怒っている気配を感じながらも、その正体に気付けず戸惑う多々良。
賀寿達が踊るのを手持ち無沙汰に見ていると、仙石から賀寿の妹・真子と練習してみろ、と強引にセッティングされてしまう――。

感想

何とも強引であり、真子というパートナーが居ながら雫に粉をかける賀寿には反感を覚えてしまうが……仙石達の態度から見るに、賀寿も見た目の粗野さとは裏腹に、本来は憎めない少年なのではないか、と感じた。
とは言え、真子を放ったらかしにする賀寿に一泡吹かせたいという気持ちも、仙石の中に純然として存在するようだが(笑)。

雫については、仙石の言う通り機嫌を損ねているだけなように見える。
清春が怪我のことを黙っていたのにもおそらく何らかの理由があるのだろうし、雫を大切に思っていなければ、多々良に彼女を守って欲しい的な発言はしないだろう。
おそらくは、元の鞘に収まるのだろうが……まずは多々良達が賀寿を「ギャフン」と言わせつつ、雫の目を覚まさせなければならないだろう。

多々良の「才能」については、異常なまでの「ダンサーズ・ハイ」だけではなく、パートナーのことを「見る」力に優れているという事が明かされた。
多々良は本人の踊りが優れているというよりは、パートナーが最も動きやすい状態を作り出す事に長けている、という理解で良いのだろうか?

多々良の名前のもとになったであろう「たたら製鉄」の如く、パートナーを「精錬」する存在になっていくのかもしれない。