たこわさ

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Fate/Apocrypha 第5話「天の声」感想

Fate/Apocrypha ジャンヌ・ダルク 1/8スケール ABS&PVC製 塗装済み完成品フィギュア

基本的に原作バレ無し。シリーズ知識の解説のみ書く方針。
今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

命を落としたホムンクルスの少年を救うべく、自らの心臓を与えた黒のセイバー。黒のセイバーはルーラーに少年の行く末を託し、そのまま消滅してしまう。少年は黒のセイバーの心臓を与えられたことで青年の体に成長し、意識を取り戻す。そんな彼に、ルーラーは自らの真名を明かし彼を自由にすると約束する。
だがそこに黒の陣営が揃い踏みし、少年の引き渡しを要求。しかしルーラーはその申し出を拒否。一触即発の雰囲気となるが、黒のランサーはルーラーと事を構える愚を犯すを良しとせず、ライダーだけを回収し引き下がる――。

感想

前回の脚本のまずさもあったが、ジークフリートがジークに心臓を与えた件について、「サーヴァントのくせにマスターの命令に逆らうハズレ」等という感想を抱いている方を見かけ、暗澹たる気持ちになった。

ジークフリートが何故、マスターの命令に逆らってまでジークを救ったのかは、今回のカウレスの台詞が端的な説明となっているだろう。
すなわち、サーヴァントは使い魔ではあるが、過去の英雄、英霊と化した人間以上の存在。マスターに従っているのは敬意を抱いているからではなく、利害の一致や義理である。
だから、英霊の矜持に反する命令をされれば当然拒否されるし、だからこそ強制命令権である令呪が存在する。

この点は、「Fate/Zero」の切嗣陣営や、「Fate/stay night」の俗に言うセイバールートでも描かれた問題だったはずだが、その辺りを踏まえないで批判している方も多く見受けられたのは残念だった。
とは言え、上記の通り脚本がまずかった故のネガティブイメージもあったろうから、今回のカウレスの台詞に該当する伏線を、ジークフリートの退場前にももう少し仕込んでおくべきだった、とも思うのだが。