今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ含む)
あらすじ
マフムートの親友・イブラヒムが総督を務める「砦の街(ヒサール)」で反乱が起こった。アラバ族と結託し、将国からの独立を宣言したのだという。イブラヒムがそんな事をするはずがない、絶対に裏があるはずだと信じるマフムートは、討伐を即刻決断したザガノスを説得しようとするが、ザガノスに「裏があるからこそ即刻討伐する必要がある」とはねつけられ、何も言い返せない。
それでも、イブラヒムを救おうと考えたマフムートは、単身「砦の街」へと侵入することに。同じくイブラヒムを救おうと付いてきたシャラと共に街中を探ったマフムートは、そこに帝国の陰謀の一端を見出し――。
感想
なんというか、圧倒的な陰謀に立ち向かう主人公という図ではなく、陰謀を張り巡らす方にもそれに立ち向かう方にも、どこかしら「穴」があり、主人公がその間隙をついていく話なのだな、と感じた。
ザガノスは策略にも長けているけれども基本的に脳筋過ぎるし*1、ルイは策士策に溺れるを絵に描いたようなポジションであるし……。
マフムートに関しては、ラストピンチになったのは(鳥笛を使っていたことからも)やはりわざとなのだろう、と窺えるが、我が身を痛めながら勝利をもぎ取るタイプの様子……。
この手の、「完璧過ぎる何者か」がいない物語というのは、人間味があって非常に好みではあるが、やはり痛快さが足りないと歴史アクションとしては物足りなさもあったり。
かように視聴者というのはわがままなのだw
- 作者: カトウコトノ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/01/11
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
*1:何故街中に斥候の一人も放っていないのか?