今回の満足度:4点(5点満点中)
話数表示が「DIG」ではなく「BRIDGE」なのは作中表記準拠。
(以下ネタバレ)
あらすじ
アダムスのやり方ではラジーブは倒せない。イドのその言葉は的を射ており、「学習」したラジーブが更に強大となって人類に襲いかかる。ラジーブ相手に必要なのは、力押しではなく「認識させる」こと。そう語るイドが考えだした作戦とは、ラジーブの中枢へとマインドトランスするという驚くべきものであり――。
感想
実にきれいな最終回だったが……あの「その後」と途中のソーラン節は一体何なのだろう(笑)。
アリスがイドに対してやけに懐いていた理由が、ジェニファーが中身だったからというのは少々予想外だった。一応、伏線らしいものも途中にあったので、中々に見事な展開だった。
最終的にケインへの妄執を捨てて、ラジーブと共に旅立つ事を選んだアダムス。一見すると、彼とも和解できたのように思えるが、実際にはアダムスが和解したかったケインは既にいない訳で、そこはかとなく寂しさの漂う結末だったとも言えるかもしれない。
1クールを綺麗に使い切ってくれただけに、もし二期が制作されたとしたら蛇足に感じてしまうだろうが……同時に二期を期待する気持ちも。つまりは、その程度の愛着を持てる作品だった。
ID-0 I Cognosce te ipsum. ――汝自身を知れ (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 菅浩江,原作=ID-0 Project
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/06/22
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