たこわさ

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Re:CREATORS #12「エンドロールには早すぎる」感想

Re:CREATORS Original Soundtrack


今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

アルタイルの創造主・シマザキセツナとの出会い、そして別れを語る颯太。シマザキがネット上での心無い誹謗中傷を受けた時、有名になった彼女への嫉妬もあり、相談にも乗らず冷たく突き放してしまった事を、颯太は今でも後悔し続けていた。
だが、いくら悔やんでも死んでしまったシマザキは生き返らない。メテオラや松原は、すべてを語り終えた颯太に改めて「アルタイルを止める為に戦う覚悟はあるか」と問いかける。それに対し、颯太は――。

感想

クライマックス感があったが、実際にはようやく折り返し地点に到達、といったところか。
颯太の後悔が晴れる日は、恐らく一生ないだろう。松原やメテオラも、それを理解した上で颯太の覚悟を問うたが、実はあれは「アルタイルを止める覚悟」だけでなく、罪の意識を受け止めたまま生きてみせろという言葉でもあったのだと思われる。颯太は本当に、周囲の人々に恵まれたのだと感じた。

他方、長い惑いの中にあったアリステリアも、自力でそれを乗り越えた模様。颯太の言葉が彼女を動かしたわけではあるが、言葉を正しく受け止められるかどうかは、やはり本人の資質に依存する。築城院の言葉に惑わされたアリステリアが、颯太の言葉はきちんと真正面から受け止めることが出来たのは、彼女自身が「変化」したからでもあるだろう。
情けないかに見えたアリステリアの「創造主」も、一廉のクリエイターであったようで一安心。もっとも、今後メテオラ達の策が実行に移された場合、アルタイルや(愉快犯の)築城院が、創作者達にその刃を向けないとも限らないので、ある種の死亡フラグにも見えてしまったのだが……。

ほぼほぼ会話劇だったにも拘らず、退屈することなく観られたのは、脚本と演技の質の良さ故か。ぼちぼちメテオラさんの食いしん坊モードをみたいな、とも思ったが(笑)。

さて、アリステリアが離反し、アルタイル側の戦力は見るからに劣勢状態になったが……ここでまさかの隠し玉。セレジアの相方らしきキャラクターが召喚された。今まで作中で語られた要素から推察するに、生真面目な熱血漢にも見えるが……少々不穏な伏線があったようにも記憶しているので、セレジアにとっては辛い戦いが待っていそうだ。