たこわさ

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終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? #9「たとえ未来が見えなくても」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ含む)

あらすじ

明るくふるまうクトリだったが、それは「侵食」が進んでいる事を周囲にさとられぬ為だった。クトリの虚勢を見抜いたアイセアは、「侵食」によりすっかり人格の入れ替わってしまった一人の少女の話を始める。
実はそれは、他ならぬアイセア自身の事であり――。

感想

以前、クトリが昏睡から目覚めた際に、アイセアが何か思わせぶりな事を言っていたが……なるほど、彼女は正に「侵食」が極限まで進んでしまった例だった訳だ。
クトリの例(レプラカーンではなくなった)は、異例である事が作中で語られていたので、では普通に「侵食」が進んだ妖精兵はどうなるのか? と疑問に思っていたが、意外にも身近な場所にその具体例がいた事には素直に驚かされた。

アイセアが秘密を隠し通せているのは、恐らく「侵食」が完了する前に多くの妖精兵が命を落とすからなのだろうな……と考えると何ともやるせない。

そしてクトリの虚勢に気付きながらも、ただ彼女の望む日常と「手仕舞い」に付き合うしか無いヴィレムの胸の内を思うと……。彼が探し求める聖剣は、まさに彼にとっての最後の希望なのだろう。

ドレス姿のクトリ達が、今までで最高に可愛らしく、それだけに彼女達の向かう先に待ち受ける「終わり」への絶望の度合いも激しく増してきた。