たこわさ

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夏目友人帳 陸 第四話「違える瞳」感想

夏目友人帳 陸 1(完全生産限定版) [Blu-ray]
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

名取の主演映画を観た帰り、通り雨に降られてしまった夏目とニャンコ先生。ふと知り合いの気配を感じた二人は、道端に名取の紙人形が落ちているのを発見する。紙人形には時刻と場所が書いてあり、もしや名取が助けを求めているのでは? と心配になった夏目は現地へと赴く。
そこは閑静な住宅街。名取の姿はなく、夏目は雨のせいでびしょびしょに。すると、近所の女性・月子が親切心から夏目とニャンコ先生にタオルを貸すと申し出てくる。遠慮しつつも、なし崩し的に月子の家へとお邪魔する夏目とニャンコ先生。自分達を訝しげな目で見るお手伝いさんの存在もあり、夏目は早々にお暇しようとするが、その時、不自然な物音が屋根に響いた。月子の話では、最近このような物音が多いのだという。
妖怪の仕業では? と考えた夏目は、月子に変わって屋根の様子を探るが、その時一陣の風が吹き夏目の体は吹き飛ばされてしまう。あわや地面に激突――する寸前、夏目を助けたのは名取とその式達だった。なんでも、月子の父・タクマは名取の旧知であり、妖怪が見えなくなって引退した祓い屋なのだという。一連の怪異は、力を失ったタクマに意趣返しをしようという妖怪の仕業ではないかと案じた月子が、名取を呼び出していたのだった――。

感想

第五期八話に登場したタクマと月子が再登場。前回の月子は顔見世程度ながらも、何やら存在感を出していたので、今回のエピソードへの伏線だったのだな、と納得→参考:夏目友人帳 伍 第八話「歪みなき世界」感想 - たこわさ
容姿も去ることながら、雰囲気や生い立ちにどこか多軌との共通点を感じ、夏目とも良い友人になってくれそうな雰囲気がある。関係性的には、名取と親しい間柄でもおかしくなさそうだが……本作は恋愛方面に触れることは殆ど無いので、恐らくはそういった設定はないのだと思われる(苦笑)。

お手伝いさんが妖怪、というかタクマの元式だった、という点には初見では気付けなかった。確かに、見直してみると月子の視線や言動に不自然な点があったし、本作では以前もこの手の手法が使われていたように記憶している*1ので、油断していた。

名取は、友人帳の事を恐らくはもうおおよその部分知っているのだと思われる。だが、それでも夏目の気持ちを慮って聞かないでいてくれる点、彼は正真正銘夏目の「友人」なのだと言える。
が、夏目が感じた漠然とした不安も恐らくは的外れではないだろう。名取が友人帳の事をあえて尋ねないのは夏目への思いやりだけではなく、友人帳に触れることが出来たならきっとその力を使いたくなる――妖怪を意のままに操り封じたくなってしまうからだろう。
名取は善人であるし、式達にも優しいが、それでもやはり絶対的に人間の側に立つ存在だ。夏目のように、人間と妖怪双方の世界に身を置く存在とは、また異なる。その事を名取はよく理解しているからこそ、一線を引いているのだろう。

*1:とは言え何期の何話だったかは失念。