たこわさ

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サクラダリセット #04「CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY 2/2」感想

サクラダリセットBlu-ray BOX1
今回の満足度:3点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

幽霊のような姿となってケイの前に現れた皆実。いつものように怪異を追っていたはずが、気が付いたらこんな事になっていたのだと語る皆実だが、どうにも記憶に欠落がある。彼女がこんな事になったのは能力が関係しているのでは? と考えたケイは、彼女の直前の行動を追って山に向かうが、その途中で津島から「皆実の遺体が発見された」という一方が入る。しかも他殺体で、殺した犯人は「非通知くん」だという。
不可解な出来事が続く中、それでもケイは次第に事の真相に近付きつつあった。村瀬の目的もはっきりとし始めたその時、ケイは彼女の真意を確かめるためにある無謀な作戦を実行に移すが――。

感想

自らの死でさえも状況のコントロールに利用するケイの姿に戦慄を覚えた。直後の春埼への言葉から、彼が何も感じないモンスターではない事が伺えるが、しかし「まとも」であればそもそもあんな作戦は実行に移さない。
ケイの能力の性質を考えれば、彼は自分の死とその際に感じた感覚をも完全に記憶している訳であり……どうにも彼が、理性で人間を演じているモンスターに見えて仕方がない。死んだ菫が何を危惧していたのか、その真意に近いところが明らかになってきた、とも言えるか。

相変わらず一本調子の淡々とした演出にも、「なるようになるんでしょう?」という抑揚のない脚本にもそこまで魅力は感じないが、どんどん人間らしくなっていく春埼と、逆に怪物じみていくケイの対比には、ある種の悲哀を感じ興味深くはある。