あらすじ
ある日、藤原家にかかってきた一本の電話。それは夏目の小学校時代の同級生・柴田からのものだった。夏目が妖怪を見る事が出来るという事実を知る、数少ない人間ながらも、性格的に反りが合わず、仲が良いとは言えない柴田。相変わらず人の話を聞かない柴田は、次の休みに会おうと一方的に決め電話を切ってしまう。その日は、田沼と約束がある夏目だったが、放っておくわけにも行かず、田沼と共に渋々と待ち合わせの場所へと赴く。
初対面の田沼相手にもマイペースを崩さぬ柴田に、夏目はイライラを隠せなかったが、ふと柴田が知り合いの女の子から聞いたという怪談話「外木の人形屋敷」について、夏目に相談を持ちかけた事から、思わぬ事態に発展してしまい――。
感想
ウザキャラながらも根は善人という、柴田の独特なキャラクター性は健在。第三期三話以来の登場ながらも、十分に存在感を発揮してくれた。→参考:夏目友人帳 参 第三話「偽りの友人」感想 - たこわさ
もっとも妖怪関連のあれこれに慣れているの夏目が、柴田と共に田沼の後ろにひっついておっかなびっくり夜の廊下を歩く、という絵面は中々に珍しい。とかく藤原夫妻や友人達に対しては、どこか大人ぶった風のある夏目も、妖怪たちや柴田のような遠慮しないでいい相手には年相応(というかむしろそれ以下の)幼い面を見せるのだから面白い。
最後にニャンコ先生がオチを付けてくれた点も含めて、基本は人情話ながらもコメディ色が強い、安心して観られるエピソードだった。