たこわさ

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夏目友人帳 陸 第二話「明日咲く」感想

フローリア(期間生産限定アニメ盤)
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

塔子との買い物帰り、夏目は綺麗な花模様の浮き出た大岩を見付ける。だがその花模様は塔子には見えず、どうやら妖怪の仕業らしかった。その後も、色々な所の石に花模様が浮き出ている事に気付いた夏目は、危険なものではないかと訝しみ警戒するのだが、地元の妖怪達によれば、それは「石洗い」という不浄が溜まった岩石を清める妖怪によるものだという。
花模様が危険ではないと知った夏目は、早速田沼と多軌にその事を話すのだが、当然の事ながら二人には花模様は見えない。その事に、以前とは異なる寂しさを感じる夏目だったが――。

感想

以前のように、「他人とは違う自分」を認めたくないが故の「他の人にも妖怪が見えればいいのに」という思いではなく、自分の目に映る美しいものを「大切な人達」と共有したいという思いを抱くようになった夏目の姿に、不覚にも目頭が熱くなった。

同じ時間を過ごす事の意味、その大切さを、石洗いの師弟の姿を通してまた一つ学んだ夏目。藤原夫妻のもとからいずれ自分も旅立たなければならないのだろうか、とぼんやりと考えている所をみるに、まだまだ「人生の伴侶」については考え至らないのだな、と微笑ましくも思えた。

しかし、今回の騒動もまた、未熟な祓い屋の身勝手な仕事が原因だったとは……。人間と妖怪の橋渡しのような存在になりつつ夏目が、何らかの使命を帯びる日が来ないことを願いたい。