たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

鬼平 第十一話「むかしの男」感想

鬼平の言葉―現代を生き抜くための100名言 (文春ムック)
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

ある日、久栄に届いた一通の書状。それは、若き日に久栄に手酷い裏切りを行った元恋人・近藤勘四郎からのものだった。訝しがりつつも、毅然な態度で近藤の呼び出しに応じた久栄。だが、近藤の狙いは久栄を役宅から遠ざけること自体にあり――。

感想

「理想的な奥方」とも言える久栄に隠された「過去の過ち」。しかし平蔵はそれすらも安々と飲み下して、その上で久栄を「最高の妻」であると惚気けた。清濁併せ呑む平蔵だからこそ重みの出る言葉であり、温室育ちの今時のヒーローではこうはいかないだろう、と思わされた*1

*1:もちろん、ライトノベル系の俺Tueee主人公にも清濁併せ呑むタイプはいるが、平蔵のような大人の魅力を持った人物は極々少数、という意味において。