たこわさ

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鬼平 第十話「泥鰌の和助始末」感想

アニメ「鬼平」原作 鬼平犯科帳セレクション【文春e-Books】
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

ある夜、お順にねだられた平蔵は、ある盗人についての昔話を語りだす。盗人の名は泥鰌の和助、普段は腕の良い大工であり、盗み働きにあたってはその腕前を駆使し、実に見事な盗みを働く男だった。
和助には、知人に預けた実の息子がいた。磯太郎というその息子は、養父母のもと立派に成長していたが、和助が実の親であることを知らずにいた。だが和助は、自分のような盗人が父親であることを知らせる必要はないと、そのことを秘密にするつもりだった。
しかし、和助をある悲劇が襲い――。

感想

良い人達が悪党の悪巧みによって死を選ばされてしまったという、何とも救いのないエピソードだった。娘に聞かせる寝物語としては、何とも趣味が悪いように思えるが、そこも平蔵の平蔵たる所以か(苦笑)。
とは言え、潰れるまでの数年間は、小津屋にとってまさに地獄の日々だったろうから、磯太郎を陥れた旦那や、彼のことを見捨てた奉公人達も報いを受けたであろうことは想像に難くない。平蔵が愉快そうに語った所を見るに、それ相応の酷い目に遭ったのではないだろうか。下手に命を奪うよりも、効果的な「復讐」だったのかもしれない――というか、そのように思わないとあまりにもやるせない。

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