たこわさ

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ #46「誰が為」感想

1/100 フルメカニクス 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ガンダムバルバトスルプスレクス 1/100スケール 色分け済みプラモデル
今回の満足度:3点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

シノによる起死回生の一撃は惜しくも外れてしまった。敗走する鉄華団とマクギリスに勝機はあるのか――。

感想

前回よりはマシだったが、やはりフラストレーションが溜まるだけのエピソードだった。
「帰る所がないから暴走」と「帰る所がないから進み続けるしか無い」は、似て非なるもの。鉄華団が突き進んでいるのは前者であり後者ではない。常に「勝ち筋」を見出し、それに向かって全力するのが後者であり、今の鉄華団にはそれがない。1クール目の彼らにはあったのに……。
そういった意味で言うと、ユージンはまだ冷静なように見える。彼は常に「生き残る」ことを念頭に置いており、オルガが狼狽した時も冷静な判断を下した。しかし彼は、戦術レベルの事は見通せていても、その先、戦略レベルの視点は持っていない。

本来は、マクギリスが戦略を担当し、戦術は鉄華団が担う、というポジションだっただろうに、肝心のマクギリスがポンコツ過ぎて機能不全に陥っている。だから鉄華団も、本当ならばマクギリスの尻を叩き、自ら戦略的な視点に立たないといけないのだが……人材がいない。明確なゴールではなく、「火星の王」という利権目標だけを目指していたことのツケが、ここに来て回ってきた。

一方、ラスタルの戦略眼は確かなのだが、彼には大層な理念が欠けている。イオク相手に何やらご高説を垂れていたが、ようは既得権益を全力で守ろうと言っているだけなので、それは鉄華団が生まれた世界の歪みの解消どころか、ますますの悪化を意味している。
ガエリオも、その辺りは分かっていそうなものだが……全力でラスタルに与している所を見るに、本質的な部分は何も理解出来ていないのかもしれない。ガエリオは未だにアインという暴走思い込み超特急こそを尊く思っているようで、どうにも救えない。「現実」を知りながらも理想に殉じた、石動の方がよっぽど「高潔」に見えるが……。

マクギリスの不調の原因の一つが、アルミリアによる刺し傷、という演出は良かった……が、マクギリスが彼女を「女」呼ばわりしていて不覚にも吹いてしまった(笑)。ロリコン(というかペドフィリア)なのはガチだったか、と。

しかし、バエルはこのまま張り子の虎として終わってしまうのだろうか……? 満を持して登場したフラッグシップMSだというのに……。