あらすじ
燐と勝呂は、クロの協力もあり不浄王本体の近くまで辿り着く。伽樓羅の力で炎の結界を展開する勝呂。だが、不浄王の勢いには再現がなく、二人と一匹は次第に追い込まれていく。
同じ頃、雪男は藤堂と対峙していた。伽樓羅の力をも取り込んだ藤堂の恐るべき力に圧倒される雪男だったが――。
感想
終盤に入ったというのに、展開が早くなるどころかむしろ更にゆっくりになっている印象がある。緊張感が削げてしまうので、本当にこの手の引き伸ばし構成は止めていただきたい……。私的には、お気に入りのキャラである柔造や出雲の出番が多くて嬉しくもあったのだが……出雲に関する伏線をカットしていたような気もするので、やはりちょっと不満が残る。
格好いいところを見せた兄とは裏腹に、適当人間ぶりを貫く志摩の姿が何ともはや、彼らしい。原作でも、彼の本当の心の底は明らかにされていないが、ある意味本作で一番「人間」らしいのかもしれない。