たこわさ

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鬼平 第七話「瓶割り小僧」感想

アニメ「鬼平」原作 鬼平犯科帳セレクション【文春e-Books】
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

残虐で知られる盗賊「蝮の新兵衛」一味。その内の一人・五兵衛を捕らえた火盗改だったが、やけに弁の立つ五兵衛相手に、取り調べは難航していた。それに興味を覚えた平蔵は、自ら五兵衛のもとへ赴くが、その顔を見た瞬間、平蔵は驚愕してしまう。五兵衛は、かつて平蔵が出会った賢い少年・音松の変わり果てた姿であった。一体、音松の身に何があったのか――。

感想

ほんの少しだけ救いのある終わり方だったものの、音松の不幸過ぎる人生を思えば、何とも悲しい、救われない結末。全ては巡り合わせの悪さだった、と割り切ることが出来ればその辛さも紛れるだろうが、少なくとも平蔵にとってはそうではなかったことは、作中の描写の通り。

あるいは、刑場での、憑き物が落ちたような音松の表情こそを、平蔵にとっての救いと言うべきか。救われたのは音松と平蔵、果たしてどちらであったのか……。

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