- 作者: 戸土野正内郎
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2017/02/10
- メディア: コミック
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(以下、ネタバレ含む感想)
シカキンと蔵人の突然の裏切り――しかし、シカキンによれば九喪こそが裏切り者であり、彼の裏切りの元凶となったのが源四郎だという。
源四郎が父・信繁を討ち、その事が大阪方の敗北の原因になった、というのは初期の頃から示唆されていましたから、よく考えなくてもシカキンが九喪達に友好的なのはおかしい事なんですよね。私は全然気が付きませんでしたが(笑)。そして木毎が真田信繁の娘、つまり源四郎の妹だった、というのも予想外でした。読み返すとかなりあからさまな伏線が張られてたんですがね(苦笑)。
そして、いよいよ明らかになった「髑髏」の正体と大獄丸との因縁。まさか「髑髏」の中身が女性で、しかも大獄丸とは浅からぬ仲だった、というのもやっぱり予想外でした(笑)。素顔はどんな感じなんですかね? 下手すると最後まで明かされない可能性もありそうですが。
今回、何より予想外だったのは……「本気」になった源四郎の姿。九喪とまともに渡り合うような猛者だった事も、「十王」に一目置かれるような腕前だという事も予め示唆されていましたが、そういった前振りから感じていた以上の強さでしたね。しかも、かつての九喪との死闘で片腕を潰されているので、これでも全力全開じゃないというおまけ付き。
これ、実は腕の後遺症は残っていなくて、まだ本当の全力を残している……という伏線だったりして。
伊達編もいよいよ佳境なようですが、乱世の落とし子達に対して、源四郎がどうやって決着を付けてくれるのか、次巻以降も期待して待ちたいと思います。