たこわさ

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政宗くんのリベンジ 第6話「突撃!お宅訪問戦」感想

TVアニメ『政宗くんのリベンジ』OP主題歌「ワガママMIRROR HEART」(愛姫盤)
今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

ある日、政宗が帰宅すると、何故かそこには母親と一緒に夕飯を作る吉乃と寧子の姿が。混乱する政宗だったが――。

感想

政宗と寧子の共通点は、「嘘」を抱えているということ。政宗が彼女に少し惹かれてしまうのは、何も外見だけではなく、そういった共通点――つまり似た者同士の空気を感じたからなのではないだろうか?
とは言え、ポンコツである政宗と強かな寧子では「嘘」の強度が違いすぎるし、政宗が彼女に靡かない一番の理由はその「嘘」でもある。ラブコメというジャンルはある種の「ままならなさ」が命題の一つだと思うが、政宗と寧子の関係にもそれがよく現れているように思える。*1

対して、「嘘」を共有しあう政宗と吉乃の関係は、本作において実は一番うまく行っているものだとも言える。もちろん、吉乃に隠された目的があるのは確かだが、少なくとも彼女も政宗もお互いの地をさらけ出しながら共犯関係を続けている。政宗が家族以外で緊張せずに話せるのは、今のところ吉乃以外いない訳だが、作中の描写から、実はそれは吉乃の側にも言えるという事がわかる。*2
実は一番お似合いとも言える二人だが、二人の目的を考えると、最も報われることがない組み合わせとも言える。これもまた一つのままならなさか……。

*1:もちろんそれは、愛姫に対してのアプローチにも言えることなのだが。

*2:政宗は委員長とは緊張せずに話せるようになったが、あれは一悶着あった事と腐女子属性を目撃してドン引き、つまり一歩引いた関係になったからだと思われる。