たこわさ

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鬼平 第ニ話「本所・桜屋敷」感想

血頭の丹兵衛
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

本所の住まう御家人・服部角之助の周辺がきな臭いという報告を受けた平蔵は、若き日を過ごした本所への懐かしさもあり、単身様子を探り始める。途中、かつて剣術の腕を磨いた道場の跡地に立ち寄った平蔵は、偶然に旧友の左馬之助と出会う。再会を喜び、共に剣術を磨いた日々、そして共に惚れた女性の事を懐かしく話す二人。だが服部角之助の件について調べを進めるうちに、平蔵達は美しい思い出の無残な末路を目撃してしまうことに――。

感想

第一話に引き続き、エピソードの選定がグッド――いや、原作には基本的に外れのエピソードは少ないのだけれども、平蔵の人となりを描く重要エピソードを上手くチョイスしているな、という意味において。

すっかり変わり果てたおふさは、平蔵と左馬之助の姿を見ても眉一つ動かすことなく去っていった。これが「大岡越前」等であれば、愛を貫いた左馬之助によっておふさの心がある程度救われ、潔く刑に服す……等という展開になるのだろうが、鬼平犯科帳はこの辺りシビアというか現実主義を貫いていて、それが本作の魅力の一つでもあると思う。*1

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*1:誤解のないよう断っておくと、私は「大岡越前」も大好きな時代劇の一つであるので、それぞれの良さがあるという話。