ドリフターズ　12「みつめて☆新選組〜熱血九州男児の唄〜」感想

今回の満足度：5点（5点満点中）
（以下ネタバレ）

あらすじ

即席とは言え火縄銃部隊の火力は凄まじく、信長の指揮のもと豊久達は黒王軍を圧倒する。だが、黒王軍を率いるのは用兵の心得をもつ土方歳三、すぐさま兵達を散り散りにし攪乱戦法をとり信長を困惑させる。だが土方は、豊久が身に付ける島津の紋を前に怒りを抑えきれず、軍の指揮もそこそこに自ら彼に向かっていく――。

感想

あまり新撰組が好きではない私だが、何故か土方だけは一定以上の尊敬の念を抱いている。なので、あそこまで憎悪むき出しで将としてのあり方さえも放棄しかけた姿は観ていてあまり気持ちのよいものではなかったが、去り際に見せた笑みに救われたところもある。もちろん、信長を出し抜いた手並み自体は見事だったので、指揮官として無能という訳ではないのだろうが。

とは言え、土方が信長を出し抜けたのは、銃火器を扱った大規模戦闘において、より後世の知識を持つが故の優位性に寄るところが多いのも事実。指揮官として信長が劣っているわけではないのだろう。……が、半分ボケていてもそんな二人を用意に上回る軍略を見せるハンニバルはやはり恐ろしい。もし彼がボケていなければ、黒王軍に勝利はないのでは（笑）。

二期は十分に期待できるようだが、原作のストックがそれほど有るわけではないようなので、当分先か、もしくは展開がもっと緩やかになるかもしれない。気長に待ちたい。