たこわさ

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舟を編む 第十一話「灯」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

いよいよ「大渡海」の完成が間近に迫った。報告を兼ねて松本の自宅を尋ねた馬締と荒木は、病床にあっても変わらぬ松本の様子に一安心するが、そんな二人に松本は自分がガンを患っている事を告げる――。

感想

「完成に間に合わずに師匠キャラが死去」「完成後に手紙が届き主人公が涙する」という展開は散々に語り尽くされたそれであるが、そういったテンプレートも語り口(筆致)が確かならば「王道」となる――それを実感させてくれる最終回だった。
西岡は最後まで第二の主人公でいてくれた。松本の訃報に、本当ならば泣き出したい所だったろうに、その遺志を引き継ぎ広めることで報いようという彼の「強さ」が何とも眩しい。子宝にも恵まれ、今後も力強く賑やかな人生を送ってくれそうだ。

舟を編む (光文社文庫)

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