たこわさ

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響け!ユーフォニアム2 第十回「ほうかごオブリガード」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

あすかが置かれた状況、全国大会へ行きたいという強い想い、そしてそれでもなお部活を辞めなければならない事をどこかで受け入れている彼女の心の内を知った久美子。折しも、姉から進路の事で後悔していたと告白されたばかりの久美子は、あすかに姉の姿を重ね――。

感想

「泣きの京アニ」の面目躍如、といった所か。相変わらずの素晴らしい泣き作画だった。二期に入ってから少々演技に難ありと思っていた黒沢ともよ嬢も、今回の演技でカチっとはまった感があり、「ここを目指していたのか!」と思わず膝を打ってしまった。

ここ数話で、久美子の姉の境遇とあすかの境遇の類似性は少々あからさまに描かれてきていたので、恐らく姉が後悔している姿を観た久美子が、それをあすかの本心をこじ開ける鍵とするのだろうな……と予想していたが、まさにその通りの展開となった――が、作品としての出来は軽く予想を超えてきたので、京アニまさに恐るべし、といった所。

あすかの泣き顔を直接描かなかった点も評価したい。原作組の方の感想を拝見した所、本来はとある場面で(部員達の前で)涙を見せているとの事だが、アニメでここまで築き上げてきたあすかのイメージとは乖離してしまうだろうから、直接見せない演出のほうがマッチしていたと思う。個人的趣味として彼女の泣き顔を観たかったという欲求もあるが(笑)。

さて、これで丸く収まったかと思いきや、久美子達を避けるかのように姿を見せなかった麗奈の表情が何故か氷点下に……。滝の亡き妻について久美子が黙っていたことがバレてしまってへそを曲げているのか、それとも単純に滝に女性の影を見てヤンデレモードに入ってしまったのか。まさかラスボスが麗奈になるとは………色々な意味で最後まで目が離せない作品になりそうだ。